2010-08-24 ■ 季語閑語 風呂から帰ってきたら開け放した玄関の上がり框に、枝豆がはち切れるように入った袋が置かれてあった。名前もないので誰が老いていったのかは分からない。2,3心当たりはあるが…。どう電話したらいいか考えた。 枝豆の上がり框に名も無しに 未曉 陰暦七月十五日。盂蘭盆会。歳時記ではこの満月を「盆の月」といい、季語として代表的な「月」の一つとして特定している。前日までの蒸し暑さが、激しい雨で一転涼しさを感じる夜となった。月明かりの夜だが先祖の霊と呼び合う為の月光として詠む。 盆の月墓ことごとく影を持ち 未曉