二股岳に行ってきた。ここはゲートが開いていなければ4キロの林道歩きをしなければならない。「ゲートが開いていなければ」というのは、二年前、閉まっていると思った思ったゲートが開いていて往復の林道歩きをしなくても良かったことがあるからだ。歩くことを目当てにしているのに矛盾した話だが人情としてはそうなる。今日も車をゲートの所まで持っていって真っ先にゲートの錠前を調べた。残念しっかり閉まっていた。
 歩けば歩きの楽しみに溢れていた。すばらしい紅葉世界だ。一片の葉、一枝、一本の木、一つの谷、一山どの見方をしてもそれぞれの美しさの紅葉である。
  もみじ負ひもみじを透かしもみじ山   未曉
 風が強かった。もみじが吹雪のように山道を遮る情景を期待したが、そこまでは勝手が過ぎた。
  飛跡には名残の緑落葉風        未曉