8月1日。この雨の中港まつりだろうか。花火の音が聞こえる。
    遠花火雨も音して立ちもせず   未曉
  戸井の牧場にあがる作業道に野いちごがたわわに実っていた。赤色の色つやの良さにひかれて一粒口に入れた。それまで続いた梅雨模様から解放されたような気がした。眼前の広い景色に目を向けさせる野の甘さである。
    野いちごをふふみ海峡潮滔々   未曉