私の部屋は6畳あってその長辺が奥行き90センチの収納になっている。広さを違えて観音開きの扉が付いているのでたいへん都合が良い。そこに私の過去や現在が収納されている。
 昨日縮刷版関係のものを整理したり山記録のアルバムを整理したりを始めてしまった。容量が決まっているから増えた分廃棄しなければならない。それは、退職したときの大整理で決めたことだ。
 ついに若い時の夢(の残骸)に手をつけなければならなくなった。シルクスクリーンの道具やらインクやら…。ほとんどが燃やせないゴミだ。
   梅雨寒や夢燃やせないゴミに出す    未曉
 収集日まで物置に置いておこうと外に出たら、芥子の花が、曇天に似つかわしくない濃い朱色で咲いていた。まるで、夢を諦めていない色だ。
   曇天に芥子過ぎたるは及ばざる     未曉