刊行を祝う集い

takasare2009-04-25

 縮刷版が出来て10日、予約された分、寄贈などの届けも終わり、刊行を祝う集いを開催した。自分たちが携わった高校新聞時代を思い出していろいろな思いもあるだろうし、新聞づくりという集約された同窓意識も同窓会や同期会と違うものがあるのだろうと私なりに楽しみにしていた。祝辞やテーブルスピーチは若い人ほど発刊の意義や高校新聞の現状などの側面から刊行をとらえていたが、高齢であればあるほど話の内容は自分周辺の思い出話が多かった。
 個人的に縮刷版刊行の最大の副産物として期待していたのはあの当時の新聞局の輪の広がりだった。釧路からはHo氏が、札幌からはKa氏とMiさんMaさんが来た。これはヴァーチャルの世界だ、明日とはつながらない時間だと知りつつも、二次会の喧噪と暗がりはどんどん40年前に満たされていく。みんなが40年間で身につけたいろんなしがらみや苦労をあっさりと脱ぎ捨ててあの時のつながりに戻っていく。もちろん40年後の自分からの客観視という美化のオブラートで包まれているが、思い出というみんなのそれを集めるとそこには紛れもなく利害と対極の高校生時代の若者たちがいるのである。
 この輪のさらなる広がりを求めて札幌に集まる話までできてしまった。