玄関の注連飾り、各部屋の輪飾り、舞玉を新聞紙に巻いて今年も昨年と同じように大中山神社のどんど焼きの火の中に投じてきた。神社信仰は無いがこのどんど焼き道祖神信仰につながるものなので自分の中の素朴な信仰心を満足させてくれる。
  投げやればどんどの煙に舞う飾り   未曉
 「鳥雲」の締め切り日である。兼題の一つが「去年今年」で、何人かの句の中に「一病息災去年今年」があった。その他類句もある。実は私も用意していた。
  自己処方一病息災去年今年      未曉  という句である。
「一病息災」という言葉がこれほど浸透しているとは思わなかった。私はこの兼題「去年今年」の句を変えることにした。すんなりできればみんなの作品を見られる立場の役得だが、句作できないと苦しみでしかない。
  去年今年見えぬ栞をはさみ置く    未曉