2008-12-22 ■ 季語閑語 帽子がすきで冬用の帽子もいくつかある。その中に、十年以上前に樺太に行った時に買ってきた帽子がある。厚い胸板を重そうなコートに包んだロシア人が被っているあの毛皮の帽子である。本物かどうかわからない。中にボール紙が入っているような感じで、見た目より高級感に乏しい。かといって、普段着ているヤッケではなんかおかしい。オーバーは無い。結局被られないまま今冬も仕舞い込まれた。 被られず仕舞ふロシアの冬帽子 、未曉 雪がないままに冷え込んだ 砂利道の月に凍りて届きけり 未曉