季題「手毬唄」。小さなころ、鞠つき、おはじきなど女の子の遊びが好きだった。
  手毬唄わからぬままに肥後どこさ   未曉
 季題「またぎ」。親父の故郷は秋田で祖父はまたぎ出の山師だったらしい。それが、炭鉱の町歌志内に落ち着くことにつながったらしい。今更ながら父方の祖父のことについて何も知らないことを思い知らされる。
 「またぎ」が冬の季語になることも知らなかった。
  秋田阿仁父祖はまたぎとだけ聞きし  未曉