汐首の牧場歩きから
  海峡を背にした岬の牧野で15,6頭の馬が、枯色の地面から探すように草を食んでいる。少し高い所に離れて1頭、群れを見守るように白馬が立っていた。
   白馬佇つ岬に雪の雲解け    未曉
 今日クリスマスイヴ。アップル温泉にはクリスマスとは無縁の老人たちがいつもどおり体を温めていた。帰り車のフロントガラスにクリスマスとは少し違和感を感じてしまう満月が昇っていた。クリスマスは月よりも星が似合う。満月は東洋的なのか。クリスマス自体に違和感を持つ私の気持ちにふさわしいのかもしれない。
   満月や聖夜の街にゆうらりと  未曉