蝦夷編 阿寒町「あいおい」

takasare2006-10-15

2006/10/04
 釧路で友人と会う約束もあり、暗くなってから予約したホテルを探すのも面倒なので、予定した北見の蕎麦をあきらめて、訓子府から北見をかすめ釧北国道を南下した。トイレタイムと運転手交代で寄った道の駅「あいおい」に手打ち蕎麦の看板がある。ひょいと思い出して、今回の蕎麦情報の元本を開くとやはり「あいおい」があった。北見の蕎麦屋をネグった分ここで食べることにした。
 Yaさんは「いい」と言うので、私だけ食券機で「もりそば」を買い、テーブルに着いた。2時を過ぎているのに結構客が入っている。このあたりが道の駅の強みなのかもしれない。客が去ったテーブルを頭に手ぬぐいを巻き、前掛け姿のおじさんが片付けている。どう見てもこの店の主人で、蕎麦を打つ人だ。調理場では、姉さんかぶりに白衣のうわっぱりを着たおばさんが働いている。このパターンはあぶない。と思っていたら濡れ濡れの蕎麦が出てきた。一口啜る。ぬれているため啜らなくても口につるつる入っていくが、肝心の蕎麦のざらざら感がなくなってしまっている。私にとって口ざわり舌触りは蕎麦のおいしさの重要な要素なのに残念だ。釜前が蕎麦にこだわりの少ない女の人のそれも道の駅やファーム蕎麦に多い。手打ちの美味しさは十分あり、味も香りもいいのだが、仕上がりが悪い。打つ人が最後まで面倒を見ているそばとの違いがあるように思う。案の定、蕎麦の食べ終わりには残った蕎麦の切れ端がせいろから墜ち切れていない水に浮いている。親っさんが釜前を離れないシステムを考えてほしい店だ。