境界標ルートで弥五平衛岳へ

takasare2006-08-31

 天気予報が悪くて中止連絡だったが、朝から秋晴れを思わせる絶好の天気になる。急遽予定通り木地挽〜弥五平衛岳歩きをすることになる。流れても別の予定が入り込まないのが閑人の閑人たるゆえんであろうか。そのままのメンバーが一時間遅れで大平観音の駐車場に集合した。
 木地挽の頂上から石川への快適なドライブウエイを大きく曲がった先に入り口があった。車を降り、林道を入っていくと笹に遮られた。少し笹漕ぎをした後バラ線を越えて牧場の中を歩かせてもらった。馬がじっと見ていた。策に沿って歩いていくと笹を越えた所に刈り分けた道が見えたので再びバラ線を越えてその道を歩き始めた。2m幅くらいで笹が刈り払われているが道として刈り払われているのではないらしい。刈り払われたばかりらしく、笹の切り口が新しい。点々と境界標があり、その境界標をはっきりさせておくための刈り払いらしい。そこを歩く。5万分の1の地図を見ると、森町と北斗市の境界上に目指す弥五平衛岳がある。
 いつも登山道を歩かせてもらっている。人が歩いているうちに道になった道もあるし、人を歩かせるために作られた道もあるが、どちらも登る人のことを考えている。同じ高さに登るにしても、ジグが切られていたり、悪所を避けて巻いていたりする。それこそ机の上の地図上で、ピークとピークを定規で結んだような境界にその刈り払いは行われていた。およそ、ジグを切るとかトラバースするとか巻くとかという言葉は当てはまらず、直登したかと思えば、急斜面をまっすぐ下ったりアップダウンの連続である。わずか10m標高が高いところにいくのに30m下り40m登るのである。今日から吹き始めたような秋風だけが優しい。一週間前の旭岳より苦しい。下っている刈り払いの向こうに伸びている登りの刈り払い。直射日光が恨めしい。登りにこれだけ下りがあるということは、帰りにもこれだけ幟があるということだ。そんながっかりを繰り返しながら頂上についた。周りが何も見えない林の中でひたすら帰りの元気を体の中に呼び起こしていた。真正面に二股岳が高かった。今度あそこに登って、改めて弥五平衛岳を上から覗き込んでやろうと思った。